バイクとスクーターの電動化への課題は?
国内のバイクメーカー4社は、2019年に小型の電動二輪車を念頭に、脱着交換式のバッテリーの規格を統一。そして、残量不足となったら、バッテリー交換ステーションで満充電のバッテリーと交換するシェアリングサービスを行うことで合意している。
今回、エネオスを交えた5社で専門会社を立ち上げたのは、このサービスの実現に向け一歩前進と言える。エネオスの全国のガソリンスタンド網は1万か所以上にのぼり、その一部を活用できるのは大きなメリットだ。
ただ、バッテリーを脱着交換して、シェアリングできる電動二輪車が、事実上、ホンダだけという現状は厳しい。今秋からのシェアリングサービスの利用者も、首都圏の新聞販売店の電動スクーターなど、一部の法人ユーザーに限られそうだ。
現状ではバイクとスクーターの電動化は解決すべき課題がまだ多い。(ジャーナリスト 岩城諒)