「100円ショップ」は生き残れるか! 円安で東南アジア仕入れ先「黄色信号」、無印・ドラッグストアとの激しい競争(1)

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

「まず100円ショップに行く」という行動様式が定着

   100円ショップの未来はどうなるのだろうか。J‐CASTニュース会社ウォッチ編集部では、調査を担当した帝国データバンク情報統括部の飯島大介氏にさらに詳しく話を聞いた。

――コロナ禍で苦戦する小売業が少なくないなか、100円ショップが伸びることができた一番大きな理由は何でしょうか。

飯島大介さん「コロナ禍では感染の恐れから消毒薬やマスクなど衛生用品の需要が大きく伸びました。100円ショップだと100円で安いし、ファーストステップとして『まず100円ショップに行く』という行動様式が定着としたことが大きいです。100円ショップ側もそのトレンドを意識して、衛生用品を大量に仕入れました。
トレンドを自分から作るのではなく、後から追いかけるというのが100円ショップの戦略です。コロナ禍の頃からキャンプやアウトドアがブームになりました。100円ショップはそのトレンドに乗り、売れているほかのアウトドア用品にデザインが似た、もっと安いものを作って並べました。デザインも新しいものを作るというより、安くして追いかけるやりかたです」

   好調な「100均」市場だが、円安や原油高などの影響はどうだろうか――。引き続き、担当者に詳しく話を聞いていく。<「100円ショップ」は生き残れるか! 円安で東南アジア仕入れ先「黄色信号」、無印・ドラッグストアとの激しい競争(2)>に続きます。

(福田和郎)

姉妹サイト