それほど重要視する必要がない...1位は「名刺交換」
一方で、「ビジネスマナーについて、それほど重要視する必要がないと思うもの」を聞くと、22.1%が「名刺交換」、21.4%が「会議室・応接室での上座下座」、17.7%が「服装と身だしなみ」、15.0%が「あいさつ」、11.8%が「言葉遣い・敬語の使い方」、10.5%が「話し方・聞き方」と続く=図表4。
1位の「名刺交換」、2位の「上座下座」などは、コロナ禍によって、オンラインでのコミュニケーションが増えたことから、重要視されない「雰囲気」があるのかもしれない。
ちなみに、ビジネスマナーについて、職場で研修機会があったほうが「よいと思う」人は、76.1%(「あったほうがよい」31.4%と「どちらかといえばあったほうがよい」44.7%の合計)にのぼっていて、ビジネスマナーへの必要性には一定の理解があるようだ。
今回の調査結果を受けて、JMAは、
「マナーとして気になることとして、『会議や打ち合わせ中に携帯・スマートフォンをいじる』が1位となっていることは、特筆すべきポイントです。『スマホ依存』とも言われる時代ですが、相手の話に集中している姿勢が疑われることは、信頼関係を損なうことにつながりますので、注意が必要です」
と指摘。また、20代男性におけるビジネスマナーの必要性への認識が低くなっている傾向に対して、
「働き方や価値観の変化を見据えながら、求められるビジネスマナーを見直していく必要があると言えるでしょう」
「ビジネスマナーの大切さを再認識し、意図的に学ぶ機会を設けていくことが、あらためて、重要となっているのではないでしょうか」
などとコメントを寄せている。
なお、調査は、20歳~69歳までの正規の就業者1000人を対象とした(20代156人、30代258人、40代274人、50代212人、60代100人/男性684人、女性316人)。2021年12月14日~16日に実施した。