きょうは50代のSさんがいらっしゃっています。
「まわりの同期たちの一部は部長に出世し、そんな中私は課長止まりです。この年ですし、これ以上の出世はないと思っています。かつての部下にも追い越されあまり居心地はよくありません。とくに春は憂鬱ですね。しかし、今から転職しても給与は下がるでしょうし、転職する勇気もありません......」
自己否定ではなく、自己受容してみませんか?
「同期と比べて出世が遅い」「仕事にやりがいを感じられない」「仕事が楽しくない」ともどかしさや不甲斐なさを感じると、ネガティブなことしか頭に浮かばなくなることもあるかもしれません。だからといって、いきなりポジティブな考えを持て、と言われても、切り替えられることではありませんよね。
そこで、いきなりネガティブからポジティブに気持ちを切り替えるのではなく、いったん自分のネガティブな面、ポジティブな面を受け入れてゼロの状態にすること、自己受容がオススメです。
「私はこんな人間だけど、今のままの自分でいい。今のまま生きていこう」と、自分の中で、ある意味「あきらめのような気持ち」を持つと、人生が楽に生きられると思います。最近、「自己肯定感」の必要性が言われていますが、まずは自己否定してしまう状態から自分自身をフラットな状態にすることが大切ではないでしょうか。