没頭できる「遊び」「趣味」持つ人は成功する?! 精神科医が語る「遊びの効果」とは【尾藤克之のオススメ】

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   いまの大変な時代は「楽しいことを見つける力」が大切です。しかし、日本人の多くは「仕事ファースト」で生きています。遊びや趣味は、仕事が終わって余った「余暇」でするものと考えています。なかには、仕事や勉強が忙しくて、遊ぶ暇なんてないという人も少なくありません。「遊びの効果」とは何でしょうか。どんなメリットをもたらすのでしょうか。

「精神科医が教える 毎日を楽しめる人の考え方」(樺沢紫苑 著)きずな出版
  • 遊びの効能とは(写真はイメージ)
    遊びの効能とは(写真はイメージ)
  • 遊びの効能とは(写真はイメージ)

「趣味はなに?」と聞かれて答えられますか?

   樺沢さんは、「楽しい」を目的にする人が成功する、と言います。どういうことでしょうか?

「『お金』を目的にする副業、起業は失敗します。では、どうすればいいのか。『楽しい』を目的にすればいいのです。私は8年間YouTube動画を毎日更新していますが、『苦しい』『たいへん』と思ったことは一度もありません。むしろ、毎日、動画がアップロードされるたびに、楽しくてしようがありません」(樺沢さん)
「その動画を見ることで、心が癒やされたり、メンタル疾患が治る人が1人でもいたりするならば、それは楽しいです。実際に、コメント欄には『参考になりました』『自分もやってみます』といったポジティブなコメントがたくさんつくのです。『楽しい』と思った瞬間に、ドーパミンが出ますので、モチベーションは補充されます」(同)

   みなさんにも、習慣化していることがあると思います。朝散歩、日記、料理・・・・・・楽しいから続けられるのでしょう。そして、「今日もがんばろう」「明日もがんばろう」という意欲が湧いてくるのだと思います。

「結果として、フォロワー数が少しずつ増えて(それで、さらにモチベーションがアップ)、いつのまにか、会社からの給与を超える収入を得ることができるのです。『遊びで収益を得られる』に強く反発する人は、もしかしたら過去に挫折した経験があるのかもしれません。そして、おそらくその人は『お金』を目的に、副業、起業を始めたはずです」(樺沢さん)

   筆者にとっては、ニュース記事を書くことが習慣になっています。アクセスがよく評判につながるとモチベーションがアップします。気がついたら、記事を書くと、それなりの収入につながることに気がつきました。かれこれ10年以上続けている習慣です。

仲間と楽しいことを見つけてみる!

   樺沢さんのYouTubeチャンネルに「友達ができません」という質問が時々送られてくるそうです。答えは「友達はできるものではなく作るもの。何もしないで黙って待っていても勝手に友達はできない」と解説します。明確な意思を持って行動しなければ、友達はできないのです。

   友達は「友情」でつながった関係ですが、「仲間」は「共通の目的」でつながった関係です。「仲間」はコミュニティーに所属することによって生まれます。とはいえ、その仲間全員と仲がいいとは限りません。仲のいい人もいるし、気が合わない人、仲の悪い人もいます。

「コミュニティーの中に何人か、気の合わない人がいることは当然のことです。仲のいい人との間に『友情』が発生し、さらに深い友人関係に育っていく。仲間→友達という流れであれば友達が作りやすいのです」(樺沢さん)

   書店に行けば、「遊びや趣味に関する本」が売っています。しかし、読むだけでは何も解決しません。まずは仲間を作ってみましょう。共通の「遊び」や「趣味」が新たな人間関係を構築するヒントにつながるかもしれません。

(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
姉妹サイト