利益率が高い「海外」事業に期待
キユーピーの事業セグメントは「市販用」「業務用」「海外」「フルーツ ソリューション」「ファインケミカル」「共通」の6つ。2021年11月期から区分けを市場視点で見直しました。
「市販用」の内訳は、調味料、惣菜、カット野菜などで、「業務用」の内訳は調味料、タマゴなど。市販用の惣菜は調味料に迫る規模で、業務用の売上高の6割はタマゴが占めています。
「フルーツ ソリューション」は、ジャム類やフルーツ加工品などを製造販売する子会社のアヲハタ(東証二部)によるもので、ヒアルロン酸などの「ファインケミカル」はキユーピーが、「共通」は食品製造機械を販売する芝製作所が担っています。
2021年11月期の売上高構成比は「市販用」が42.4%と最も高く、次いで「業務用」が36.8%、「海外」が13.1%を占めています。「フルーツ ソリューション」は4.1%、「ファインケミカル」は2.2%です。
セグメント利益構成比(除く全社費用)は「市販用」が50.8%と過半数を占め、「業務用」が18.6%、「海外」が21.3%、「フルーツ ソリューション」が2.1%、「ファインケミカル」が3.2%、「共通」が3.9%です。
セグメント利益率は、「市販用」が9.95%、「業務用」が4.20%、「海外」が13.5%、「フルーツ ソリューション」が4.25%、「ファインケミカル」が12.3%、「共通」が24.0%。「業務用」と「フルーツ ソリューション」の低さが気になります。
「海外」は高利益率を維持しながら売上高を増やしていければ、収益の柱に成長しそうです。