今年4月に入社した新入社員の初任給が平均23.6万円であることが、キャリアや就職・転職の調査機関「Job総研」を運営する株式会社ライボ(東京都渋谷区)の「2022年 初任給実態調査」でわかった。2022年4月4日の発表。
この調査は、2022年4月入社の男女の新入社員114人を対象に、初任給の平均額やその満足度と、就活での企業選定に給与をどれだけ重視したかなどを調査した。
近年、新入社員の初任給が引き上げられる傾向にあるとされるが、厚生労働省が3月に公表した「賃金構造基本統計調査」では、働く人の賃金が8年ぶりに減少していた。また男女別でみると、賃金格差が過去最少となったという。
81.5%が初任給に「満足」
調査によると、今年4月に入社した新入社員の初任給(平均額)は23.6万円。全体の41.3%が「20~24万円」と回答し、次いで「35万円以上」が39.4%だった=円グラフ参照。
男女別にみると、男性の初任給平均額は24.2万円、女性は22.3万円。男性の初任給は、女性よりも1.9万円多かった。
初任給に対する満足度を聞くと、「満足」と答えた新入社員は44.7%と、「やや満足」の36.8%を合算した81.5%の人が「満足派」となった=左の円グラフ参照。
また、男女別の初任給満足度をみると、男性の82.1%と女性の82.9%が「満足」と答えている。男女とも満足度が高く、8割を超えた。一方、不満派は男性が17.9%、女性は17.1%だった。
企業選び、80%超が「給与を重視した」
就職活動で、企業を選ぶときに給与を重視したかどうかを聞くと、「重視した」と答えた新入社員は38.6%。「やや重視した」の43.0%を合算した81.6%が、給与重視派だった。「重視しなかった」は6.1%、「あまり重視しなかった」が12.3%だった。
また、給与の重視度を男女別でみると、重視派は男性が85.9%、女性は74.3%となり、「重視」している人は、男性が女性よりも11.6ポイント%多かった。
なお調査は、全国の20~1000人以上規模の会社に所属する2022年4月入社社の新入社員の男女を対象に、3月23日~28日に実施した。サンプル数は114人。