J-オイルミルズ株が5年9か月ぶりの安値、今期営業赤字転落を嫌気、価格転嫁遅れ

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円安局面で、どうなる食用油業界!?

   近年の食用油業界は、日清オイリオグループが首位、J-オイルミルズが2位で、昭和産業や不二製油グループ本社が続いており、こうした構図に変動はみられない。

   J-オイルミルズは2002年にホーネンコーポレーションと味の素製油が経営統合し、豊年味の素製油が発足。03年に吉原製油が加わり、J-オイルミルズが誕生して現在に至っており、現在も味の素の持分法適用会社でもある。大手各社はほぼ横並びで、昨年から値上げを繰り返している。

   2012年の大豆高騰の時も大手各社は食用油を値上げしたが、今回との違いは当時が東日本大震災直後の円高局面だったことだ。年間を通して1ドル=80円前後であり、大豆高騰のインパクトは国内では抑制されていた。

   しかし、今回は円安局面であり、輸入業者にとっても消費者にとっても2012年よりはるかに厳しい状況であり、需要減が懸念されている。

   J-オイルミルズの株価にとっても大きな反転は当面、見通しにくいと言えそうだ。(ジャーナリスト 済田経夫)

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