「会社にしがみつくな。どんどん起業して去れ」
そんななか、新入社員に対して、のっけから「会社にしがみつくな。どんどん起業して会社を去ってほしい」と呼びかけたのが総合商社、双日の藤本昌義社長だった。
「『自分の人生に責任を持ってほしい』ということです。これは、自分の人生をどう自分が責任をとれるように設計し、決断していくかということです。(中略)後悔しない人生を送るために、自分のこれからの長い人生を俯瞰し、今このタイミングで何をするべきかを真剣に考えて欲しいと思います」
「皆さんには会社にぶらさがる社員ではなく、自ら起業して外に出ていけるくらいの能力・気概を持った社員になって欲しいと思います。当社では35歳で副業・兼業を認めるジョブ型会社に転籍する制度もありますが、そこまでは社会人としての基本、商売のいろはを是非身に着けてください」
双日は「多様性を競争力に」をスローガンにしており、この日の新入社員88人の半数以上が女性だった。6年連続で「なでしこ銘柄」に選出され、女性活躍を推進している会社としても評価されているという。藤本社長の「ゲキ」を新入社員たちはどう受け止めただろうか。
(福田和郎)