「塾」は合格だけが必要なのか? いや、その先にある「自己実現のための学び」教えたい 全教研 堀口宏吉社長の「信念」

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全教研は「塾屋さん」であり、「夢中屋さん」?!

   堀口さんが率いる全教研では、小学生・中学生・高校生と、どの世代でも脅威の合格実績を誇る。その秘密は、講師たちの高い指導能力のほかにも理由があった。

   それは、子どもたちを勉強に夢中にさせる環境づくりだ。分かりやすく逆算すると具体的には、(1)受験を合格させるためには勉強をさせること、(2)勉強をさせるためには夢中にさせること、(3)夢中にさせるためには、その子の本質に周りが気づき一緒に磨いてあげること。このうち、(3)をとても大事にしている。

   なぜなら、その子に見合った夢中というスイッチを押してあげることも塾のひとつの役割だからだ。そして、入ったスイッチに対して、一生懸命に全力で取り組むことを密になってサポートすることも塾の大事な役割。他者との比較ではなく、自分自身と真正面から向き合う自己肯定感を育む学びの場であることが、全教研の高い合格率につながっている。

   ある時、堀口さんに、「夢中にさせるポイントはあるのですか?」と聞いたら、「大事なのは教え方より子どもたちへ学び方を教えることです」という答えが返ってきた。「一生懸命に頑張ることが、かっこいいことと感じられる場所にしたい」とも。いわば、全教研は勉強を教える「塾屋さん」であり、子どもに夢中さを教える「夢中屋さん」でもあるのだ。

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