60代で5.5%、70代で8.8%がガラケーユーザー
参考になるのが、モバイル市場の専門調査機関「MMD研究所」が2022年3月8日に発表した「2022年シニアの3Gサービス終了に関する実態調査」だ。
モバイル端末を持つ60歳~79歳の男女1万人に聞いた調査だが、それによると、メインで利用している端末は、60代では「スマートフォン」(91.4%)、「フィーチャーフォン(ガラケー)」(5.5%)、「ガラホ」(3.0%)。70代では「スマートフォン」(86.4%)、「フィーチャーフォン(ガラケー)」(8.8%)、「ガラホ」(4.8%)いう結果だった=図表1参照。70代では1割近くがガラケーを愛用しているのだ。
興味深いのは、ガラケー利用者の16.1%が3Gサービス終了を「知らない」と回答したこと。また、「知っている」と答えた人に、実際に自分が利用している通信キャリアの3Gサービス終了時期を聞くと、34.4%が「知らない」と答えた。いずれ3Gサービスが終わること自体は知っていても、自分のガラケーがいつ使えなくなるかを知らない人がけっこう多いのだ=図表2参照。
そのうえ、さらに驚いたことに、自分のガラケーの3Gサービス終了時期を「知っている」と答えた人に、「何年に終了するか?」と改めて時期を問い直すと、なんと33.9%が「不正解」だった!=再び図表2参照
というわけで、自分のガラケーがいつ利用できなくなるかを正しく知っている人は、利用者全体の36.3%しかいなかった。「ガラケー終焉の日」に大混乱が起きそうな予感がする調査結果だ。