ガソリン価格の高騰、自動車利用に影落とす
利益が伸びた要因については「コロナ禍の影響緩和による売り上げ改善に加え、不採算駐車場の解約、地代減免、管理コスト抑制などが想定以上に進捗したこと」とみていた。 ただ、第1四半期決算と同時に発表した2022年2月の国内駐車場事業の売上高は、前年同月比2.1%減と第1四半期中に続いたプラスからマイナスに転じた。国内ではコロナ禍で移動が制限されていることの影響から抜けきれていないことを示した。
まん延防止等重点措置が解除されてもコロナ感染者が大幅に減らなければ需要回復が思うように進まない可能性もある。ウクライナ情勢の悪化からガソリン価格が下落に転じそうにはないことも、移動手段としての自動車の利用に影を落とすことも予想される。今後のパーク24の株価は、そうしたこともにらみながらの値動きとなりそうだ。(ジャーナリスト 済田経夫)