携帯電話料金の値下げ戦争がひと段落した今、いったいどこの携帯大手のサービスプランの「満足度」が高いだろうか。
モバイル専門の市場調査を行っているMMD研究所が、大手のサービスブランドのユーザーを対象に実施した「2022年3月 MNOの満足度調査」(2022年2月14日~16日に実施)を、3月14日に発表した。
「総合満足度」では1位となったのは「Rakuten UN-LIMIT 6」だが、「通信品質」分野では最下位という「なんだかなあ~」という結果になった。
「料金」と「サービス」で1位でも「通信品質」はビリ
調査は、「MNO」(携帯電話の大手事業者)を利用している18~69歳の男女1800人を対象に、「料金」「サービス」「通信品質」「顧客サポート」の4部門でそれぞれの満足度を評価、総合点でランキングをつくった。
調査対象となったサービスブランドは、3大キャリアの「docomo」(NTTドコモ)、「au」(KDDI)、「SoftBank」(ソフトバンク)と、格安系ブランドの「ahamo」(NTTドコモ)、「povo」(KDDI)、「UQ mobile」(同)、「LINEMO」(ソフトバンク)、「Y!mobile」(同)、「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」(楽天モバイル)の9つだ。
その結果、「総合満足度」1位は「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」(985点)。次いで2位「LINEMO」(977点)、3位「UQ mobile」(976点)となった。「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」は「料金」と「サービス」でも1位を獲得したが、逆に「通信品質」は9位と最下位、「顧客サポート」でも6位と振るわなかった。
通信品質部門の1位は「ahamo」、2位は「povo」、3位は「au」。顧客サポート部門では1位は「UQ mobile」、2位は「Y!mobile」、3位は「LINEMO」となった。総合満足度2位の「LINEMO」は、各部門での1位こそなかったものの、「サービス部門」の8位を除くすべてでトップ3入りを果たしており、総合的に高い評価を得ていることがわかる=図表1参照。