投稿者の悩みは「複数の悩みが絡み合っている」
J‐CASTニュース会社ウォッチ編集部では、今回の「投資や役員報酬で夫と同等に稼ぐ『主婦』が、夫に対して家事育児を要求するのはいけませんか」という内容に関する論争について、女性の働き方に詳しいワークスタイル研究家の川上敬太郎さんに意見を求めた。
――今回の投書と回答者たちの意見を読んで、率直にどのように思いましたか。
川上敬太郎さん「投稿者さんの悩みは1つではなく、複数の悩みが絡み合っていると思いました。たとえば、『たまにプロのお掃除などを頼む』のを認めてもらえないことと、『主婦のくせに』と言われてしまうことには、共通する悩みもあるものの、別の悩みも含まれています。
前者も後者も、投稿者さんが掃除を外部委託していることについて、夫から『手を抜いている』と決めつけられているように感じた点では共通の悩みだと思います。
しかし前者には、プロに頼んでよりキレイにしてもらうことの必要性や発生する費用に対する意見の相違、掃除における技量不足をとがめられている気持ちなどの悩みも含まれているのではないでしょうか。
一方、後者では、『主婦のくせに』と主婦業を軽く扱われているかのように感じることや、夫と同等の収入がある自分を認めてくれないこと、などへの悩みがあるように感じます。ほかにも、さまざまな異なる性質の悩みが重なっていると感じます。それらを一緒くたにしてしまうと、悩んでも、悩んでもスッキリせず、ずっとモヤモヤが残ってしまうのではないでしょうか」
このあとも、悩める投稿者に対する川上さんのアドバイスが白熱します――。<投資と実家の役員報酬得る「主婦」の悩み「稼ぎは夫と同程度...夫も家事負担してほしい」 投稿が炎上、専門家の裁定は(2)>に続きます。
(福田和郎)