敬愛する武井武雄先生!!
西尾さんが以前仕事をしていた店は作家との関わりも深く、「豆本」のきっかけにもなった武井武雄氏もその一人だった。そして、西尾さんにとって憧れの「先生」でもある。「豆本」がブームになってから、武井氏は「豆本」という名称を離れ、「刊本」の世界へ。意匠を凝らした美しい作品群は「武井武雄の会」会員のみに頒布されていた。
西尾さんは当時スタッフとしてその会を手伝っていた。しかし、まだ会に入りきれない人たちが順番を待つ「我慢会」の、そのまた次の「超我慢会」のメンバーでもあった。
「先生は自分を曲げない方で厳しい面のある方でしたが、思いやりの深い方でした。当時は手に入れられなかった憧れの本を、今はこうして商品として大切に扱わせていただいている」と懐かしそうに語る。