【上司力を鍛える】リモートならではのチームワークの作り方! ポイントは「遠隔での仲間化」《前編》(前川孝雄)

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インフォーマルコミュニケーションの活性化を促す

   また、リモート環境でのやりとりは、どうしても必要最小限の業務のやりとりのみになりがちです。リアルのオフィスなら、仕事の合間や休憩中に冗談や雑談を交わし、公私に渡る相談も気楽にできます。しかし、リモートではその機会が持ちにくく、次第に疎遠になり、仲間意識が薄れ、各自が孤立感を深めるリスクがあるのです。

   そこで留意したいのが、チームでのインフォーマルコミュニケーションの活性化です。本連載の第9~10回「ITツールの習熟化」で紹介した、チーム・チャットでの気楽な連絡・相談の場づくりや、社内SNS上にテーマ別会議室や社内サークルを開くなどの仕組みづくりがオススメです。

   また、冒頭で触れた「オンライン飲み会」も一考です。企業によっては、社員に一定の補助を出したうえで、オンライン忘年会を開催した例もみられました。社員の環境や意向を確かめながら、トライするのもよいでしょう。

   次回の《後編》では、メンバー間のインフォーマルコミュニケーションを促す効果的な方法について、解説していきましょう。

※マネジメント改革を実現する「上司力」の詳細をさらに詳しく知りたい方は、拙著「本物の上司力~『役割』に徹すればマネジメントはうまくいく」(大和出版、2020年10月発行)をご参照ください。


【プロフィール】
前川 孝雄(まえかわ・たかお)
株式会社FeelWorks代表取締役
青山学院大学兼任講師、情報経営イノベーション専門職大学客員教授

人を育て活かす「上司力」提唱の第一人者。リクルートを経て、2008年に管理職・リーダー育成・研修企業FeelWorksを創業。「日本の上司を元気にする」をビジョンに掲げ、「上司力研修」「50代からの働き方研修」「eラーニング・上司と部下が一緒に学ぶ パワハラ予防講座」「新入社員のはたらく心得」などで、400社以上を支援。2011年から青山学院大学兼任講師。2017年働きがい創造研究所設立。情報経営イノベーション専門職大学客員教授、一般社団法人 企業研究会 研究協力委員、ウーマンエンパワー賛同企業 審査員なども兼職。連載や講演活動も多数。
著書は『50歳からの逆転キャリア戦略』(PHP研究所)、『「働きがいあふれる」チームのつくり方』(ベストセラーズ)、『コロナ氷河期』(扶桑社)、『50歳からの幸せな独立戦略』(PHP研究所)、『本物の「上司力」』(大和出版)等30冊以上。近刊は『人を活かす経営の新常識』(FeelWorks、2021年9月)および『50歳からの人生が変わる 痛快! 「学び」戦略』(PHP研究所、2021年11月)。

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