ネットを介したファシリテーションでメンバーのタコツボ化を防ぐ
リモートワーク下では、互いの仕事の進捗や経過が共有されにくく、仕事がタコツボ化しがちです。なによりも、チームワークを低下させては、会社としての成果は上がりません。そこで、上司には遠隔でチームの仲間意識を高め、情報交換や報告・連絡・相談を促すネットを介したファシリテーションの力が求められます。
上司は、オンラインでの会議では参加者全員に発言を促し、参加意識の醸成と話し合いの活性化に気を配りましょう。上司が発信したメッセージに対して、各部下がどう考えているか意識的に質問し、さらに部下間の意見交換に導くこともよいでしょう。また、一人で悩んでいそうな部下がいたり、チーム内や部署間で連携すべき課題が見えたりしたなら、関係を取り結ぶなど、積極的に介入することも必要です。
部下たちに持ち回りで会議の司会役を任せるのも効果的でしょう。上司だけが仕切るより、互いに発言や質問がしやすい雰囲気になり、司会役の当事者意識も高まります。
このように、上司はリモートワークのなかで部下の自律性の促進と同時に、仕事のタコツボ化を防ぎ、「仲間と共に善い目的実現に向けて働いているのだ」という組織エンゲージメントを高めることが大切になるのです。