本当に売りたい人に売れない...
今回の総務省ワーキンググループの情報公開について、ヤフーニュースのヤフコメ欄では、携帯電話の販売代理店経験者という投稿者からこんな指摘があった。
「代理店は嘘が横行しており、売れば勝ちの世界です。私は、頑なに嘘はつけないと伝え、上司の指示に従わなかったので、販売させてもらえず、しばらく掃除や操作の案内ばかりする時期もありました」「家族を養わなければいけない(中略)というなかで、葛藤するスタッフもいたことを心に止めておいてもらいたいです」「代理店の裁量の程度を極限に小さくし、規制を厳しくすることと、厳しい処置を行い、これ以上悲しい思いをするスタッフを減らしていただきたいです」
「(コールセンターで働いているが)ショップや代理店での契約の尻拭いをしているのは私たちです。最近は、申し込みしたショップや代理店に直接聞いてくださいって言ってもいいことになりましたが。そのせいで、疲弊しているオペレーターもいることを知ってください。会社の看板背負っているなら、適当なこと言わないで」
また、代理店関係者という人からは「転売ヤー」の問題点を指摘する声が多かった。
「端末単体購入の拒否が多く挙げられていますが、最近は利用する目的もなく端末購入し、転売する行為が横行」「断られることもあってか、MNP(携帯大手)に在庫があることを聞き出した上で単体購入に切り替えるケースがかなり増えている」「黙って転売を見過ごせというのでしょうか。(中略)この問題点、総務省からの是正を受けた後には、キャリアから『端末単体購入は断らないでください』の文書通達だけ。それでは責任逃れと感じてしまいます」
「そもそも端末価格を相場とかけ離れた低価格にしなければ、転売も何もないと思います。あとは台数制限するとか。だからこそ政府は措置をとったはずなのに...1円投げ売りとか出てきている。そして買う人も一定数いる。だから企業もいろいろ考える。いたちごっこですね。1円になんてしなくていいから、もっと透明性ある市場にしてほしいです」
「開店前から転売目的の方々の行列。お子さんの入学に伴いiPhoneを買いにきたご家族連れがそれを見て帰られてしまう。本当に必要としている方々に行き渡らないような販売方法に現場は疲弊しています。こんな施策はやめていただきたいです」
現場の販売員たちはこう嘆くのだった。
(福田和郎)