違反なのに開き直り?!
また、「端末単体販売時の割引拒否」の例をみると――。
「案内された料金プランだと厳しいため端末だけを購入したいと伝えたところ、その場合はキャンペーンとして行っている端末購入のみ条件の割引が適用されず、定価でしか販売できない、の一点張りだった」(ソフトバンク・量販店)
「iPhoneSEの値引き施策キャンペーンについて、店舗独自割引2万2000円に加え、対象機種限定特典割引3万3269円を『乗り換え限定』で行なっている。端末単体での割引適用はしていないと言われた」(KDDI・キャリアショップ)
「iPhoneSE64GB(約5万7000円)を、本体価格から約3万5000円割引、回線契約(MNP)ありの場合さらに2万2000円割引で1円になると店内掲示があった。回線契約は不要な旨を話すと『回線契約がない場合は2万2000円の割引だけでなく、3万5000円のほうの割引もなくなる。割引は回線契約が前提』と言われた」(ソフトバンク・量販店)
「iPhoneSE64GBの施策に関して、『当店独自割引』が4万7799円、『対象機種限定割引』が1万8470円で一括1円キャンペーンを行なっている。『当店独自割引』は他社からの乗り換え又は新規の契約が対象なので、この割引は違反だと思う」(KDDI・キャリアショップ)
「他社から乗り換えだと一括1円だが、端末のみで購入すると7万円になると案内された。電気通信事業法で通信と端末のセット販売を条件とする利益提供は2万円以上してはいけないとなっているはずと伝えたところ、特別な割引のため問題ないと回答された」(NTTドコモ・キャリアショップ)
明らかに違反行為なのに「開き直った対応」が目につく。
「iPhoneSE64GB一括10円(対象機種限定特典3万3260円割引プラスMNP割引2万2000円)のキャンペーンを実施していた。新規契約でも一括10円と案内を受けて、順番待ちをした。しかし、順番になったところで新規ではなく単体で購入したい旨を申し出ると、単体購入ではキャンペーンが適用できないと拒否された」(KDDI・量販店)
と、せっかく並んだのに冷たい仕打ちを受けた者もいる。
一方、「利益提供の上限超過」の例では――。
「店前のPOPにはMNPで端末1円、端末購入のみだと2万2001円になると案内があるのに、端末単体購入の旨を伝えると、およそ3万5000円になると言われた。通信契約込みだと2万2000円以上の割引になるのかと問い合わせたが、相手にされなかった」(NTTドコモ・キャリアショップ)
「GooglePixel4a(5G)が新規/乗り換えで一括1円と店頭の広告に記載。端末の在庫があることを確認したのち、単体での購入を希望したところ、『回線契約がないと定価での販売』になると断られた。セット販売時の最大値引き可能額は2万2000円なので移動機物品販売でも2万2001円になるのではないかと指摘しても、同じことを繰り返し説明。『回線契約すれば一括1円、契約なしだと定価販売。ソフトバンクがそう決めている』と説明され、在庫は存在するのに購入できなかった」(ソフトバンク・量販店)
にべもない対応に、怒りを募らせるも人もいた。