「時の人」ゼレンスキー大統領の登場で、世界のリーダーの「変身」に注目(井津川倫子)

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東欧3国のリーダーは、戦時下のキエフ電撃訪問

   一方、ゼレンスキー氏の闘う姿に触発されたのか、危険を顧みない行動で「勇気を示した」と評されているのは、東欧3国のリーダーです。ポーランド、チェコ、スロべニアの3カ国の首相が戦時下のキエフに入り、ゼレンスキー氏と会談をしたと報じられています。

European leaders risk train ride to meet Zelensky
(ヨーロッパのリーダーたちがゼレンスキー氏に会うために危険な列車移動をした:英BBC放送)

   ロシア軍への刺激を避けるために、航空機ではなく、列車でキエフ入りした3首脳。ロシアによる侵攻後に外国の首脳が入るのは初めてとあって、ウクライナ側も「真の友人たちの勇気」だと称えています。

   実際、ロシア軍の攻撃が激化するなかでの訪問は、「long, hazardous journey」(長く危険な移動)だったようですが、同行したポーランド外務次官が「worth taking risks」(リスクを負う価値がある)と、意義を強調したコメントが印象的でした。

   それでは、「今週のニュースな英語」は、「worth」プラス「動詞ing」を使った表現を紹介しましょう。「~する価値がある」という意味の慣用句で、ビジネスの場面でもよく使います。

It's worth trying(それはやってみる価値があるよ)

The film is worth watching(その映画は観る価値がある)

The book is worth reading(その本は読む価値がある)

Business trends that are worth following(フォローする価値があるビジネストレンド)

   「戦時下の勇気」を示した東欧3国の首脳に対し、いまのところバイデン米大統領やジョンソン英首相と並んで影が薄い岸田首相。この先、どのようなかたちで存在感を示していくのか。マクロン氏のような「ゼレンスキールック」ではなく、平和的解決に向けた役回りを期待したいところです。

(井津川倫子)

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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