小さな子どもを見ながらのリモートワークは無理!!!
家族・子どもとの対応にも1章割いている。「家で働けるなら、仕事と育児を両立できていいわね」と言われるが、家で一人、小さな子どもを見ながら、フルタイムの仕事をするのは無理、と断言している。これは、共感する人も多いことだろう。
在宅であってもフルタイムの仕事をするならば、家族や保育園やベビーシッターなど信頼できる大人に預けることができればいいが、それが難しい場合、
〇子どもが寝ている早朝や深夜に仕事をする
〇日中は子どもが興味を持ってくれそうなアイテムをたくさん用意して小出しに提供する
〇しばらく仕事を半休にして半日分の仕事をこなす
――以上のことを提案している。
小学生以上の子どもがいる場合、オンライン会議のサインを決めておくのも有効だという。また、子どもが習い事や塾の間、一番仕事がはかどるとも。小学生の娘がいる壽さんならではの実感だ。
リモートワークで生産性は上がったのか? という質問に対し、「社員一人ひとりの生産性については多少上がった程度ですが、それよりも社外の人とのコミュニケーション頻度が増えたことで新しいビジネスを多数生み出すことができました」と答えている。
リモートワークのさまざまな可能性を知るには、便利な1冊だ。
(渡辺淳悦)
「リモートワーク大全」
壽かおり著
ポプラ社
1870円(税込)