社長の高齢化が止まらないニッポン! もしかして、経営者も「45歳定年制」もうけるべき?

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街の不動産屋に高齢社長サンが多い理由は?

若い後継者に事業を託したいが...(写真はイメージ)
若い後継者に事業を託したいが...(写真はイメージ)
旭さん「団塊の世代がすべて後期高齢者になる『2025年問題』が言われていますが、社長の高齢化もそのころに一段と、深刻化のピークを迎えると見られています」

――ところで、業種別にみて不動産業の社長の高齢化が一番進んでいるのはなぜですか?

旭さん「東京の高層マンションを開発する大手の〇〇不動産ではなくて、駅前にある街の不動産屋さんをイメージしていください。多くの不動産物件が店の窓ガラスに貼られていて、中に入ると、お爺さんやお婆さんがカウンターの向こうに座って、お客の応対をします。ビジネスとしては比較的ラクだ、ということがあります」

――なるほど。それと、秋田県や岩手県、青森県といった東北の社長の高齢化率が高いのはどういう理由からですか。「東高西低」が言われているそうですが。

旭さん「西が低いというより、東が高すぎる印象を受けます。東北では、男性の社長が年をとると、自分の息子に跡を譲るというイメージではなく、奥さんが後を継ぐ傾向が多いのです。そのため、社長が交代しても高齢化率が低くならないのです。だから、青森、岩手などは『女性社長』の比率調査で、全国トップクラスになります」

   必ずしも東北各県で「女性活躍」が進んでいるからということではなく、「同族承継」の伝統があり、かつ、後継者となる子どもが都会に出てしまうケースが多いからのようだ。

   調査は、帝国データバンクは企業概要ファイル「COSMOS2」(約147万社収録)から2021年12月時点の企業の社長データ(個人、非営利、公益法人などを除く)を抽出し、集計・分析した。

(福田和郎)

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