8割超の女性「生理用品が勤務先に常備されたら使いたい」
こうした現状を踏まえて、花王が「勤務先のトイレに、無料で使える生理用品が常備されたら使いたいか」聞いたところ、83%が「使いたい」と回答。生理の悩みが深刻になりがちなオフィスに生理用品が常備されることは、女性の快適な働き方の応援につながりそうだ。
生理用品の備品化を目指して――。今回の「職場のロリエ」に先駆けて、生理用品の備品化の実施テストを、複数企業の賛同を得ておこなった。多くの女性誌を出版する宝島社は、
「急な生理に対応する心配が減って、安心していられると思います。また、生理用品はある程度決まったものを使い続けている傾向があると思うので、いろんなタイプを試してみたいという声が上がってきそうです」
と、導入の反響を語った。
また、PMS(月経前症候群)治療薬の「プレフェミン」を販売しているゼリア新薬工業は、
「生理に対する課題に取り組む素晴らしい企画と感じたため、参画しました。PMS治療薬『プレフェミン』を通して、生理に関する社会課題の解決に努めており、この企画からもPMSについて広く知れわたる機会になれば幸いと考えています」
と話すなど、好評を得ている。
なお、花王はプロジェクトの始動にあたり、「ロリエ」の新しいブランドアンバサダーに女優の二階堂ふみさんの起用を発表。「『ジェンダーギャップをなくしていこう』と、SDGsの目標にもあるように、学校教育や社会全体が、生理を持つからだの方々と一緒に社会をつくっていくという時に、どんどん知っていってほしいし、ポジティブに広げていくような活動がご一緒できればなと思っています」と、抱負を語った。3月8日の「国際女性デー」で1日限り放映された二階堂さんのCMも話題となった。