転職活動は、働きながら?退職してから? どっちが「お得」か...これだけ違うメリット&デメリット

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収入源の焦りから「妥協」してしまうのが残念...

   では、仕事を辞めてから転職活動をするデメリットは?

   ダントツの1位は「収入が減る・なくなる」だった。これも「働きながら転職活動をするメリット」の1位の「収入が途切れない」の裏返しだ。2位「焦り・不安が大きい」、3位「妥協してしまう」はいずれも、収入への不安からきているのだろう=図表4参照。こうした不安の代表的な意見をみると――。

(図表4)仕事を辞めてから転職活動をするデメリット(ビズヒッツ作成)
(図表4)仕事を辞めてから転職活動をするデメリット(ビズヒッツ作成)
「貯金が十分ある人以外は、生活費に対する不安は拭えない。失業保険が出るとはいえ、厳しい生活を強いられた」(29歳・女性)
「辞めて数週間経った頃から、急に焦る気持ちになる。『とにかく早く次の仕事を見つけなければ』と冷静さを失う(25歳・女性)
「『すぐに決まらなかったらどうしよう』という不安が日に日に大きくなる(転職時29歳 女性)

   退職してから転職活動する場合には、十分な貯金を用意しておくことが大切だ。失業給付額は前職の賃金より少なく、「自己都合退職」だと3か月間は給付を受けられない。最低限、失業給付が受け取れるまでの3か月分の生活費は必要となる。

   こうした金銭面の不安から「妥協してしまう」が3位にランクインした。

「焦りが出て、若干条件などを妥協してしまう」(38歳・女性)
「無収入の状態が続くと『なんでもいいから早く就職したい』と考えてしまう」(45歳・男性)
仕事を辞めてから転職活動をすると、焦りから妥協しやすい(写真はイメージ)
仕事を辞めてから転職活動をすると、焦りから妥協しやすい(写真はイメージ)

   結局、転職活動が長引く焦りや不安から、正社員希望だったのに非正規雇用で入社したり、希望の職種を断念したりする人も少なくない。

   「初心忘(わす)るべからず」という。転職を決めたからには、働きながら活動するほうがいいのか、それとも退職してから始めたほうがいいのか――。どっちが自分に合っているかをじっくり考えておこう。

   調査は、「仕事を辞めてから転職活動をするメリット・デメリット」では、2021年12月16日~24日に仕事を辞めてから転職活動をした500人(女性307人・男性193人)に、「働きながら転職活動をするメリット・デメリット」では、2021年12月11日~30日に働きながら転職活動をした500人(男性263人・女性237人)に、それぞれインターネットで行った。

(福田和郎)

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