働きながらのデメリットは「就活に集中する時間ない」
一方、「働きながら転職活動をするデメリットは何か?」と聞くと、「時間が限られる」と「日程調整が難しい」が、僅差で1位、2位となった=図表2参照。いずれも現職を続けるメリットの裏返しとして、転職活動に時間がとれないことがネックになる。それぞれこんな意見が代表的だ。
「転職活動の時間が限られるため、求人を探すのに苦労した」(27歳・女性)
「とにかく時間がない。平日でも応募企業の選定、履歴書の作成などを行わなければならない」(30歳・男性)
「『どんな仕事に就きたいか』など、先のことを考える余裕が持ちにくい」(38歳・女性)
「平日は仕事があるので、面接日などを決める際に困った」(23歳・女性)
「急な面接に行けないことがあった」(42歳・男性)
業務時間外で転職活動を行うため、割ける時間はどうしても少なくなる。そのため泣く泣く面接を辞退したり、「企業研究や自己分析が不十分なまま面接に臨んでしまった」と反省したりする人も。
3位にランクインしたのは「職場に気を使う」だった。
「転職活動が周囲に知られると会社での居心地が悪くなる。気づかれないように活動しないといけない」(30歳・女性)
「面接時は仕事を休まねばならず、職場の人たちにバレルのではないかと不安になる」(33歳・男性)
「周りには言えない後ろめたさを感じる」(43歳・女性)
職場にバレるのでは...という不安は、「転職活動がうまくいかなかったら現職にとどまろう」と考えている場合、とくにプレッシャーになるようだ。