自分がマンネリを感じていたら、まわりも感じている
もしも、Tさんが役職定年を迎えた後のある日、仕事に対してマンネリを感じてきたら...それはまわりの方もTさんに対してマンネリを感じていると思ったほうがいいです。
仕事、人間関係、環境が変わっていないと思ったら、まわりからもそう思われている可能性が高いです。Tさんが、その他大勢の社員の中に埋もれてしまうと、残念ながら飽きられてしまい、必要とされなくなることもあるかもしれません。そして、まわりから必要とされていないと感じると、モチベーション低下につながります。
一方で、こう言ってくれる人も必ずいるはずです。
「あの人(Tさん)は組織にいい影響を与えてくれるから、定年後もこのまま組織にいてほしい」
「Tさんは向上心もあって知らないことも教えてくれるし必要な人だ」
このように、役職定年後も組織から必要とされるのは、組織に対して「変化」を与えられる人だと思います。モチベーションも上がりますよね。変化するまわりの状況に対して、安定感を保ちながら接することは、実は、何かしら変化を起こしているということです。
よく歌手の方が30年?40年前のヒット曲を昔と変わらない声で歌っていますが、これは変化していないのではなく、本来衰えていくだろう声を努力によって保っているため。ということは、実は進化しているってことなんだと思います。