今回のデータ、どう見たか?
なかには自分の生活を省みて、このデータを実感する人もいる。
「40代後半ですが、新卒時より150万円くらい下がりました。派遣会社が嫌で、途中で転職したのもありますが。そういうこともあって最終的には子どもを断念しましたが、悲しいかな、妻とは断念して正解だったねと話しているありさまです」
「同世代ですが、就職氷河期にあたり私も子どもを断念しました。事務職は競争率が高くて飲食店で社員として働きました」
「私の給料がここしばらく一向に上がらないのは、私個人の努力が足りないからではなく、日本全体でのこういった事情のためかと、自分の責任を棚上げして納得してみる」
「31年前のテレビドラマ『渡る世間は鬼ばかり』を何気なく見ていたら、中華屋『幸楽』に貼ってある値札の単価が今とさほど変わりないのにビックリ! パートの月給の話が出て、それもたいして変わらない。でも、着実に上がり続けているもの...税金。31年間なんにも動いていない日本と思うと恐ろしくなった」
一方、収入を上げるためには、思い切って会社を辞めて起業しよう、という声も相次いだ。
「コロナを機に勇気を出して会社を辞めて独立した。すると驚くことに、労働時間は大幅に減ったが収入は大幅に上がった。そして、分かったことがあった。今の日本の企業はあまりにも効率が悪過ぎる」「仕事のスキルがある人ならば、勇気を出して独立することをぜひおススメする。今の時代、非効率的な日本企業に属していること自体がリスクになりつつあるのだから」
「自分は30のときに独立しました。(中略)周りのおかげで一度も赤字を出すことなく無借金経営を続けています」「経営環境は年々厳しくなるし、組織に属していればこんなに悩まずに済んだなという思いもありますが、組織に属していたらこんなにお金は稼げなかった」「それぞれにメリット、デメリットがあるのに、組織に属している人たちはいいとこ取りしようとして文句を言っているだけのように見えて仕方がない」
「そもそも日本人の収入=給与という考え方を変えていかないといけない」「私は会社員で将来を見据え海外赴任していますが、他国を見ますとお金の増やし方に精を出している人が多い」「日本のように社会保障がない分、貧富の差も激しいですから、生きるために勉強している部分も多く、日本人も会社給与を基準に物事を考えるのをやめるべきだと思っています」
(福田和郎)