工場の操業停止相次ぐ
●自動車
トヨタ自動車は、2月24日をもってウクライナトヨタのすべての事業活動を停止。ロシアトヨタは「部品の調達ができなくなっているため、生産の継続が難しくなっている」として、3月4日から当面のあいだ、サンクトペテルブルク工場での稼働と完成車の輸入を停止する。
ホンダは、物流や金融の混乱のため、クルマやオートバイなどのロシア向け輸出を一時停止。
●エネルギー
ロシアのLNGプロジェクト「サハリン2」から、英国石油大手のシェルが撤退する。シェルの出資は27.5%。日本からは、三井物産が12.5%、三菱商事が10%をそれぞれ出資している。サハリン2は2009年から出荷を開始しており、年間生産量は約1000万トン。その約6割が日本向けに出荷されている。
●日本たばこ産業(JT)
ロシアとウクライナの双方に工場がある。ウクライナ国内の従業員数は約900人いるが、工場の操業を24日から停止中。
●住友電気工業
従業員の安全を確保するため、ウクライナ西部にある自動車用ワイヤーハーネス(組み電線)の工場を2月25日から停止中。
●日立製作所
ウクライナ国内に、米グローバルロジックのエンジニアリング拠点が5か所。約7200人の現地スタッフが在籍している。
●クレジットカード
クレジットカード大手のVISAとマスターカードは、それぞれ決済ネットワークからロシアの複数の金融機関を排除したと発表した。
●航空
日本航空やANAホールディングス傘下の全日本空輸は、ロシアのモスクワ便を欠航している。