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再確認!対策マニュアルに盛り込むべきことは?

   社内用の対策マニュアルをすでにつくっている企業がほとんどだろうが、盛り込むべき事項について改めて点検してみよう。

方針 経営層の新型コロナへの対応の意思表示
目的 企業としてのリスクと生産性への影響の低減
目標 流行の拡大を社内で遅らせ、患者数を最小化すること
体制 意思決定を行う委員会のメンバー、産業医、対策担当者の明示
担当者 情報収集や委員会の事務局、各種連絡対応
管理職の役割 部下に正しい行動をとらせ、業務継続の影響を最小にする
従業員の役割 正しい行動をとり、業務継続への影響を最小にする
産業医の役割 専門家としての情報収集への援助と従業員の健康確保
意思決定の手順 委員会での審議と企業としての意思決定の仕方
車内への連絡、周知 意思決定を行った事項の社内への周知方法

   状況は刻一刻と変わっていくので、適宜修正や更新を行い、繰り返し社内に浸透させていく必要がある、と強調している。その際、履歴と変更箇所を明示すると、継続性が確保される。

   従業員すべてに適切に行動してもらうために大事なことは、「マニュアルや就業規則を元に従業員や管理職が従うべき行動基準を策定し、掲示やカードを配布して周知させる」ことだ。

   37.5度以上の発熱、新型コロナと診断された場合、回復後の手順、職場復帰とその後について、それぞれ策定しておくことを勧めている。

   最後に、個人としての注意喚起も。外出するときは、飛沫感染を防ぐために2メートル以上の距離を保ち、目や口、顔に触らないように注意し、スマホの扱いにも気をつけよう。スマホの表面にもウイルスが付着している可能性があるからだ。感染を防止するには、一人ひとりがやるべきことをやるしかない。

(渡辺淳悦)

「【図解】新型コロナウイルス 職場の対策マニュアル」
亀田高志著
エクスナレッジ
1540円(税込)

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