「経済」で世界はつながっている
注目されるのは、半導体です。ウクライナは米国の半導体製造に使われているネオンの90%以上を供給しており、ロシアは米国で使われるパラジウムの35%を提供するなど、ロシアとウクライナは半導体の原料大国となっています。
米国をはじめ半導体製造の各国は、ロシアとウクライナからの輸出減少を見越した貯蓄を行っていますが、長期的な輸出制限が加わると先行きは不透明となります。
軍事力にモノを言わせてウクライナに侵攻するロシアを止めるため、欧米や日本がとっている制裁措置によって欧米や日本も、それはそれで少なくない「返り血」を浴びることになるわけです。
もう、世界のどこの国が戦火に巻き込まれても、日本だけが無傷というわけにはいかない。世界中が文字どおり、グローバルな経済でつながっていることを思い知らされます。
では、また!
(馬医金満)