儲けると「税金」「手数料」「口座凍結解除金」と要求続く...
【事例2】投資金を出金するための手数料等を支払ったが出金できない
マッチングアプリで知り合った自称シンガポール人女性と、通話アプリでやり取りしていると、ニューヨークの取引所だというアプリで投資をするように勧誘された。暗号資産で20万円取引すると利益が出てアプリの口座から出金できた。その後も女性の勧めで投資を続けた。
ところが、アプリから資金を国内暗号資産交換業者に送付しようとすると、アプリ運営事業者から「マネーロンダリングの嫌疑があるため、納入保証金を支払う必要がある」と連絡があった。さらに「マネーロンダリングに使われたため口座が凍結された。口座の凍結解除金が必要」「所得税」「手数料」などさまざまな名目で、合計約4000万円を請求された。
そのうち一部は支払ったが、結局利益は出金できなかった。また、「払わなければ法的責任を追及される」とも言われた。女性とは音信不通になり、アプリにもログインできなくなった。(2021年10月・30歳代男性)
【事例3】「2人の将来のため」と勧誘され投資したが、出金しようとすると保証金を要求された
マッチングアプリで自称韓国人経営者の男性と出会った。ファッションブランドを立ち上げ、VIP待遇を受けているという。通話アプリでやり取りする中で、「Baby」「妻」と呼ばれるようになった。2人の将来のため、紹介するサイトで投資するよう説得され続け、断り切れず投資した。少額を投資すると、利益が出て出金できた。
しかし、「元金が多ければ儲けも多い」と説得され、消費者金融などから借りて、約500万円投資した。出金しようとすると、利益を含めた総資産の15%(約180万円)を保証金として支払う必要があると言われ、50万円をさらに借り入れた。残りの130万円について男性に相談していた最中に連絡が途絶えた。(2021年11月・30歳代女性)