投資のルールと考え方を学び、そして実践を
――ちなみに、今はどのような講座に人気がありますか?
市川さん「先生にファンがつくこともあります(笑)。ファンの先生の講座ばかり受ける生徒もいるようですね。ただ、そういう意味でも私たちは、講師の質を重視しています。人気講師ともなれば、通常講座だけでなく、ライブ講座追加の要望が生徒から届くほどです。ジャンルでいくと、株式投資は人気。講座ではよく『株式、債券、不動産を中心に資産運用しましょう』と言いますが、外国為替証拠金取引(FX)などを専門とする講座もあります。
そして、なんといってもライブ講座に人気です。平日の夜にもかかわらず、少なくても300人くらい、多いと700~800人くらいが1回の生配信されるライブ講義に参加することも。チャットでの会話を楽しみにしてくださっているようです。講師陣は、どんな質問にも熱心に回答しています。最近は初心者が増えているので、なるべく初心者のみなさんも話についていけて、楽しい講義になるよう心がけています」
――投資の未経験者、初心者へのアドバイスは?
市川さん「そうですね。やっぱり実践が必要です。料理を例にすると、料理学校で学んでも、実際に作らない限り、上手になりませんよね。また、一流の料理研究家の先生に教わって、最高の食材、素材を使って料理すれば、誰もが一流のコック並みの料理を作れるようになる......ということはあり得ませんから。
やはり、経験を積み重ねて、うまくなるわけです。投資もこれと同じではないでしょうか。実践を積まなければ、上手にならない――これは私の持論です。少額からでいいので、ぜひ経験を積んで、『投資の感覚』に慣れてほしいと思います。今は100円とか、一株とか、少額でも投資を始められます。実際に自分のお金を費やすと、減らしたくないという気持ちも出てきます。そうすると、さらに勉強したい気持ちがわいてくると思います」
――多くの人がお金や投資に関心を持ち、勉強することで、日本も変わっていきそうでしょうか。
市川さん「そうですね。私としては、親子間でお金の話を当たり前にする文化が日本に根づいてほしい。子供が親からお金のことを学ぶ、その影響は大きいと思います。それに、親子間で自由にお金の話ができたら、たとえば子供はなぜお小遣いをもらえるか、きちんと考えられるようになるのでは。ふつう、子供にとってお小遣いの使い道は、好きなものを買うか、貯金するくらいだと思います。それにくわえて、投資もできるという関心も芽生えたら、いいなと思います。
グローバルファイナンシャルスクールの生徒には親世代も多いので、学んだことはぜひ子供たちに教えてほしいと思っています。その輪が広がると、日本経済も大きく変わってくると信じています。一人二人の行動で世の中は変わらないかもしれませんが、たとえば将来、スクールの生徒数が100万人になり、その生徒が株式に投資をしたら、株式市場が活性化して、世の中もいい方向へと変わるはずです。日本経済の活性化に向けて、その礎を築く使命をグローバルファイナンシャルスクールが担えたらと思っています」
(聞き手 牛田肇)
【プロフィール】
市川 雄一郎(いちかわ・ゆういちろう)
Global Financial School 校長
一般社団法人 資産運用検定協会 理事長
国家資格 1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。世界25カ国・地域で導入されているFP国際資格の最高峰であるCFP(R)を取得。MBA/経営学修士(専門職)。
東京証券取引所ニッポン経済応援プロジェクトの専門家集団「東証+YOU応援団」の1人として全国の投資家育成に尽力。テレビ、ラジオ等出演多数、各メディアにて取材、寄稿、監修多数。自身のラジオ番組「投資のベースキャンプ」(ラジオNIKKEI)も人気。近著に「投資で利益を出している人たちが大事にしている45の教え」(日本経済新聞出版)がある。
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