投資初心者がオンライン型金融スクールにジワリ増えるワケ グローバルファイナンシャルスクール校長の市川雄一郎さんに聞く

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初心者&50~60代の「学びたい」意欲高い!

――市川さんは日本でももっと、「お金」の知識を身につける文化が根づいてほしいと考えているのですね。そうした思いが、オンライン型金融スクール「グローバルファイナンシャルスクール」の立ち上げにつながったのでしょうか。

市川さん「もともとは、『お金の学校』として泊まり込みの合宿スタイルで始めました。本格的にオンライン化したのは2019年。インターネットやスマホの普及から、スキマ時間に勉強できるのが理想的だと、現在のオンラインスタイルが定着しました。
   講座は最近では生ライブ形式も多く、先生と生徒がチャットでやり取りできるところも特長です。スクールからの一方向の情報だけでなく、チャットや掲示板を活用した双方向のコミュニケーションができることで、些細な疑問・質問への回答が得られるため魅力だと思います。また、アーカイブ機能があるので、後からライブ配信した講義を閲覧することも可能です。
   講座数は現在、1600を超えました。当初は数百程度でしたが、ここにきてペースが上がっています。新しい情報はどんどん出てきますので、講座数はこれからも増えていくと思います。コースとしては、受講者が勉強したい内容によっていくつか用意しています。たとえば、初めて投資を学ぶコース、株式投資の初級コース、少しレベルの高い達人コース、など。レベル順に講座をセレクトできるようになっています。生徒数は2022年2月27日現在、1万5083人です」

――どのような方が入校されるのですか?

市川さん「レベル別に講座があるため幅広い層で利用していただいていますが、最近は初心者が多い傾向ですね。具体的には、投資を全くしたことがないゼロベースの方、投資をしたことあるけれど全然うまくいかなくなった方、これまで金融機関からすすめられた商品を買ったけれどあまりいい状態にない方、などです。なかには、なかなか利益が出せてなくて、真剣に勉強したいという熱意ある方も増えていますよ。男女比では若干男性が多く、6対4くらい。年齢層での中心は30~40代ですが、10代や大学生もいます。最近は、50~60代が増えてきている印象を受けます」

――投資初心者に向けて、スクールではどのようなことをお伝えしているのですか?

市川さん「まずは、お金や投資の『ルール』を身につけてほしいと思います。
   たとえば、仮に自動車も飛行機も電車も知らない人がいたら、歩くという手段しか思いつかないでしょう。しかし、飛行機に乗れば、いち早く遠くへ行けるし、時間も節約できる。つまり、移動するためには、歩く以外にも、いろんな手段があるわけです。
   一方で、歩くことにもリスクはあります。赤は止まる、青は進んでもよいという交通ルールを知らなければ、道を歩くだけでも危険です。いやルールを知っていても、青なのにクルマが飛び込んでくるかもしれません。だから、周囲を確認しながら歩くことで、事故のリスクを避ける必要がありますよね。
   このたとえと同じように、資産運用(というお金を移動させて、資産を増やすこと)を始めるにあたって、まずはお金や投資のルールと、その使い方を知ることが大事です」

――ほかに、心構えとして大事なことは?

市川さん「資産運用の『考え方』も知ってほしいと思います。資産運用はラクしてお金儲けできるという見方をされがちですが、これは完全に間違った考え方。ラクしてお金儲けなんてできません。私たちは『資産運用は労働である』と伝えています。勉強もしないで資産運用や株式投資を始めても、利益を生んでくれません。ラッキーパンチはあるかもしれませんが、ずっと続くことはありません。だからこそ、しっかりと身に着けた資産運用の知識を生かして、実践することが大事なのです。
   会社員が働く(労働)には、スキルが必要ですよね。そのスキルが高まれば、給料も上がっていく。資産運用もそれと同じ。勉強と慣れによって、いろんな手段や売買のタイミングなどを理解できるようになると、投資は大変なものではなく、少なからずリスクはあるけれど、楽しいものだと実感できるようになると思います」
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