どうなる!? ロシア軍のウクライナ侵攻 強まるインフレ圧力、乱高下する株価(2月28日~3月4日)【株と為替 今週のねらい目】

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東京外国為替市場 米ドルの上値重く

ドル・円予想レンジ:1ドル=114円50銭~116円50銭

2022年2月25日(金)終値 115円56銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルの上値の重い展開か。

   前週のドル円相場は、ドルが乱高下した。ロシア軍によるウクライナ侵攻を受け、リスク回避のドル売りから、ドルは一時1ドル=114円台半ばまで下落した。しかし、週末にはロシアとウクライナの停戦交渉に対する期待感が高まり、株価が大幅反発したことを受けて、ドルは1ドル=115円台後半まで買い戻された。

   今週のドル円相場は、ドルの上値が重い展開か。ドル買い戻しの背景には、ロシアとウクライナの停戦交渉に対する期待感があるものの、それほど楽観視できる状況ではない。

   ウクライナ情勢次第では、ドルは再び下落する可能性がある。一方で、ロシアのウクライナ侵攻による地政学リスクの高まりで、原油高が進むなど、インフレ圧力が強まっており、米国の利上げ観測が強まっており、ドルの下支え要因となっている。米利上げ関連で動きが出るようであれば、ドルは上昇圧力を強める可能性がありそうだ。

   経済指標は、国内では8日に1月の鉱工業生産指数と新築住宅着工戸数、3月1日には2月の新車販売台数、2日に10~12月期の法人企業統計、4日に1月の完全失業率と有効求人倍率などが予定されている。

   海外では、8日に世界最大級のモバイル端末見本市「モバイル・ワールド・コングレス」(~3月3日)、3月1日に中国の2月の製造業PMI、米国の2月のISM製造業景気指数、バイデン米大統領の一般教書演説、G7財務相・中央銀行総裁会議、2日に米国の2月のADP雇用統計、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、3日に米国の2月のISM非製造業指数、4日に米国の2月の雇用統計などが予定されている。

(鷲尾香一)

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