2022年の利益目標は「1000万円よ」 突っ走るぜ トラ!トラ!トラ!座談会の大胆予想(後編)

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注目は米利上げ、「日本はあまり見ていないです」

【 2022年の主なスケジュール 】
2月 4日 北京冬季オリンピック開幕(20日まで)
3月 4日 北京冬季パラリンピック開幕(13日まで)
3月11日 東日本大震災、東京電力福島第1原子力発電所事故から11年
3月11日 世界保健機関(WHO)の新型コロナウイルスパンデミック宣言から2年
4月 1日 成人年齢を20歳から18歳に引き下げ
4月 4日 東京証券取引所がプライム/スタンダード/グロースの3市場区分に移行
5月15日 沖縄の本土復帰から50年
5月28日 経団連(経済団体連合会)と日経連(日本経営者団体連盟)が統合した「日本経済団体連合会」の発足から20年
7月    参院選
9月29日 日中国交正常化から50年
10月(秋) 中国共産党全国代表大会(5年に一度)
11月8日 米大統領選の中間選挙
11月21日 サッカーワールドカップ カタール大会開幕(12月18日まで)

髙橋「2022年には、現在開催中の北京冬季五輪・パラリンピックや夏の参院選、ウクライナ問題などの地政学リスクや、それらを含む世界情勢......。いろいろとありますが、今年のイベントで注目していることはありますか?」
馬さん「アメリカの利上げ幅は注目ですね。参院選は維新の会が強そうだけど、基本的に日本が動いて世界が動くことは、今年に限らず、しばらくなさそうなので、世界の動きに注目しています」
綾香さん「私もそう思います。日本は見ていないです。北京冬季オリンピックは注目していますよ。でも、やはりアメリカの利上げがどんどん進んでいくのが気になります。3、4回ぐらいあるんじゃないかって言われているので、これはかなり気になります。それによって、相場が大きく揺れると思うので」

【2022年に注目すべき投資のポイントを探れ!】
◆インフレ動向とFRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ
注目は、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ時期と利上げ回数。インフレ上昇を抑制するため、6月以降2~3回の利上げがあるというのが、マーケットの見方になっている。テーパリング(量的緩和の縮小)が3月に終了する見通しのため、そのときに利上げされるかもしれない。

◆新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の影響
新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」は、感染力が強い半面、重症化率が低いとされる。しかし、感染者が急増してまん延防止等重点措置や勢い、緊急事態宣言の発動ともなると、再び経済が停滞することが予想される。

◆米大統領選の中間選挙
秋、11月8日に米大統領の中間選挙がある。バイデン大統領の支持率が思わしくないなか、トランプ前米大統領が勢いを盛り返している。夏以降、米国の政局の不安定要因は株式相場にはマイナス材料。中間選挙で民主党が敗れれば、米国経済は失速する可能性もある。

◆中国の動向
北京冬季五輪・パラリンピックが開催されている中国。厳しいコロナ対策による行動規制の強化で、中国経済は長期の停滞を余儀なくされる可能性がある。一方、所得格差の拡大による国民の不満が高まっており、2021年には習近平主席が「共同富裕」社会実現を掲げて、IT企業への締め付けや不動産融資の規制強化に乗り出したことで経済活動は停滞しつつある。秋、5年に一度の中国共産党全国代表大会が控えており、政治的な動きには要注目。

◆原油価格の上昇
2021年来、原油価格が急上昇している。コロナ禍で押さえ込まれていた経済活動の急激な需要回復が背景にあるとされる。原油価格の上昇はそのまま、モノの値段に跳ね返り、インフレの上昇圧力が高まる可能性がある。中東の地政学リスクがくすぶり続けていることも懸念材料だ。

◆ウクライナ、台湾海峡...... 高まる地政学リスク
ロシアとNATO(北大西洋条約機構)諸国をめぐるウクライナ情勢から、目が離せない。また、中国の海洋進出にともなう台湾海峡問題のゆくえや中東情勢も気になるところ。2022年は、昨年よりも地政学リスクは間違いなく高まる。世界経済の回復の勢いが鈍化する懸念がある。

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