2022年の寅年はどんな投資が盛り上がる!?
髙橋「2022年は『寅千里を走る』、寅年ですが、今年はどんなところに注目していますか?」
馬さん「産業というか業界でいうと、一つは電気、エネルギー系ですね。個別には原子力発電の部品を作ってる会社があって、3、4か月前ぐらいから、かなり上がっています。今、ウクライナ問題で、エネルギー関連はすごくバチバチしている感じです。エネルギーを作っていく過程で、部品などを日本の会社が独占しているとすると......。注目するところはそういうところですね。あと全体としては、流通もまだ少しというか、今後も順調に伸びていくのかなという気がします」
髙橋「エネルギーっていうと、原発も福島の事故から11年目を迎えようとしていますが、前任の菅義偉首相の時代から、『脱炭素』を掲げています。『脱炭素社会』を目指さなければいけないけれども、そうは言っても原発は残すんだろうと......。そういった場面では、難しい局面になりますよね」
馬さん「全体を読み切れないところもあって、攻めどころもわからないですし、ヨーロッパの再生可能エネルギーの流れを考えたりしても、現実的にエネルギーを賄っていくためには石炭や石油を使っていく方向になるかもしれません。とはいえ、コスト面もあるので、原子力発電も選択肢としてあり得るように思います」
髙橋「2021年は中国の不動産大手、恒大集団の債務問題が大きく取り上げられました。まだ、くすぶっているようにも思われますが、そうした中で日本の不動産業界は中国の影響を受けていますか?」
綾香さん「東京の不動産はどんどん上がってるので、寅年の今年も上がっていくと予想しています。地方では福岡で都市開発が進んだり、名古屋では2027年の開通を目指すリニアモーターカーをめぐる開発が進んだり、ある一定のアドバンテージがある地方都市や政令指定都市の不動産は、どんどん値上がっています。盛り上がっている印象です」
髙橋「海外で注目しているところはありますか?」
綾香さん「今年もアメリカが強そうなので、私は海外の外国株、なかでもアメリカ株のほうに向かっていきたいですね。利上げの年でもあるので、メキシコにも注目しています。メキシコは原油もアメリカ向けであるため、原油価格の高騰もありますし、アメリカに引っ張られて、今後どうなるのかなっていうところを注目しています。今、FRB(米連邦準備制度理事会)で利上げに向けた会議が行われていますが、その発表には注目しています。その他、フィリピンも日本の50年前と言われて経済成長が盛んです。株も安いので、リスクが少ない形、手数料が安い証券会社で仕込むのもありだと思います。」
※「トラ!トラ!トラ!座談会」は後半戦に続きます。
(牛田肇)
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2022年の利益目標は「1000万円よ」 突っ走るぜ トラ!トラ!トラ!座談会の大胆予想(後編)
https://www.j-cast.com/kaisha/2022/02/22431068.html