「工場は人見知りが多い職場なので、浮かない」
このように、人見知りの人に苦労は絶えない。そこで、「人見知りの人に向いている仕事はどれかと思うか」と聞くと、ダントツの1位になったのは「工場・製造」だった。2位「データ入力」、3位「事務」、4位「倉庫・軽作業」と続く(図表2参照)。
それぞれの仕事について、人見知りの人にとっての仕事のしやすさを語ってもらうと、1位の「工場・製造」ではこうだ。
「黙々と作業でき、報告さえできればあとはなんとかなる」(20代女性)
「向き合うのが人ではなくて機械だから。人と接する時間が少なくてすむ」(30代男性)
「他の人と話はするが、営業みたいに話が多いわけではないので助かる」(40代男性)
......。
会話が少なく、自分のペースでできる利点が挙げられた。一方では、「人見知りが多い職場なので、人見知りでも浮かない」という指摘もあった。2位の「データ入力」にはこんな声が――。
「報告や指示を出されるとき以外はまず会話をすることはないので、おススメ」(30代男性)
「人にかかわることが少なく、最終チェックも入ることからやり直しもしやすく、自己嫌悪に陥りにくい」(40代女性)
などと、工場勤務と同じく「会話が少ない」「自分のペースでできる」という意見が目立った。