「550万円の手取り分、丸々家事代行に使ったっていい」
しかし、多くの人は「550万円の正社員、もったいない」「子ども3人は共働きでないと無理」という反対の意見だった。
「もったいない。心理的な限界と言われるが、ほとんどの人は、同じように限界ギリギリのところで働いている」「私ならせめて、借金を返済するまでは頑張ると思います」
「お子さんを3人もうけた時点で、よほどの資産家でなければ、正社員共働きをやめる選択肢はありません。お子さんたちの学費が貯蓄できているのですか」「単純計算で6000万円の貯蓄が必要ですけれど、大丈夫ですか」
もっとも、投稿者の実情を理解してか、家事代行業やファミリーサポートを活用して乗り切ろう、時短に変更して正社員を続けよう、有休休暇・育児休業を目いっぱい活用しよう、といった激励のアドバイスも多かった。
「数年間のヤマだと思うので、家事外注やファミサポのシッターさんで乗り切っては?」「ご飯作ってくれている横で子どもたちと遊んで過ごすことが出来る」「都会の共働きはそういうヒトも多いです」
「550万円の手取り分、丸々家事代行に使ったっていいと思いますよ。(中略)育児の手がかからなくなる頃には(中略)昇給しているかもしれません」
「時短を取りましょう。頑張ってしがみついてください。私は子供2人でも時短正社員で切り抜けています。子どもが大きくなれば、そばにいる時間ではなくお金が必要になります!」
一方で、「ヘトヘトになる疲れ」の原因には女性特有の病気(早めの更年期障害など)が隠れているのではと、心配する声も寄せられている。
「一度レディースコースの人間ドック受診を強くお勧めします。結構いらっしゃいますよ、とっても疲れる、疲れがちっとも取れない、と思ったら、ご病気だった、という例」
さて、J‐CASTニュース会社ウォッチ編集部は、今回の「年収550万円の正社員手放すのはもったいないか」という女性の投稿をめぐる論争について、女性の働き方に詳しいワークスタイル研究家の川上敬太郎さんに話を聞いた。
――この投稿と回答者たちの意見を読んで、率直にどのような感想を持ちましたか。
川上敬太郎さん「なにより、退職を考えるほど忙しくて、日々イライラしているという、投稿者さんの心身の状況が気がかりです。一方で、正社員という安定した雇用と550万円の年収は魅力的で、いまの状況が一時期なものである可能性も考えると、回答の多くが退職を思いとどまるよう説得する内容になっているのもうなずけます」
このあとも、「正社員の女性が辞める選択に追い込まれる葛藤」というテーマに対する川上さんのアドバイスが白熱します――。<「年収550万円正社員手放す」...仕事に疲れ、専業主婦になりたい女性の投稿炎上! もったいない?やめてもいい? 専門家に聞いた(2)>に続きます。
(福田和郎)