真面目に見え、清潔感のあるビジネスショート
一方で、指定した髪型(A~F)の中から「新入社員として最もふさわしいと思う髪型」を選んでもらったところ(=図表3参照)、最多は「B」(34.6%)という結果に。次いで、「A」(29.1%)、「D」(15.0%)となり、真面目に見え、かつ、清潔感のあるビジネスショートが「新入社員としてふさわしい」と考える傾向があった。なお、前髪が重めの「F」は3.2%と最低だった=図表4参照。
この結果に、同社代表の川口達也さんは
「若い世代の思う新入社員としてふさわしいと考える髪型に、ツーブロックが入っていたり、短すぎない髪型が票を集めていたり、という点に時代性を感じます。いい人材を取得するためには、企業側も認識を徐々にあらためる必要が出てくるかもしれません」
と見ている。
一方で、「自分がふさわしいと『思う』髪形」ではなく、他者から見てどうかという視点で、「男性上司から気に入られそうな髪型」について、同じく指定した髪型(A~F)の中から選んでもらった。
すると、さきほどと結果が異なり、最も多かったのは、ナチュラルな髪形の「A」(52.0%)だった=図表5参照。ちなみに、「女性上司」「男性の同僚」「女性の同僚」から気に入られそうな髪型については、いずれも「B」の回答が最多。前述の「新入社員としてふさわしいと思う髪型」と同じ結果だったという。
若干の意識の違いが見られたことに、
「こちら(の調査結果)では、短めだったりシンプルだったり、といった髪型に票が集まる傾向が見て取れます。やはりさまざまな年代から見て問題のない髪型を、若い世代も感覚としては理解しているという点が興味深いです」
と、代表の川口さんは分析。最後に、今回の調査を総括して、次のようなコメントも寄せている。
「以前は会社の規則や社風により髪型に決まりがあるケースもありましたが、最近の傾向として『自分の好きな髪型にする』など、自分の意思を持っている男性が多いことが想像できます。また、男性上司の目線を気にする方もいることから、仕事を頑張りたいという気持ちが強い方も多いのではないでしょうか」
なお、調査は2022年1月31日~2月1日、2022年4月入社予定の20歳~24際の男子学生127人を対象に、インターネットでおこなわれた。