トミカ、プラレール、リカちゃん...リアル玩具で人気
タカラトミーは2006年にトミーとタカラが合併して誕生した玩具メーカーで、バンダイナムコホールディングスと並ぶ大手だ。
ただ、バンダイの主力事業がオンラインゲームであるのに対してタカラトミーといえば、ミニカーの「トミカ」や「チョロQ」、列車の「プラレール」、「リカちゃん」関連、「人生ゲーム」、「黒ひげ危機一髪」、トレーディングカードゲーム「デュエル・マスターズ」などの、いわばリアル玩具で支持を得ている。
今期においては、トミカなら電動ドライバーで「組み立て」「分解」ができるセット、リカちゃんならバーベキューを疑似体験するセットなどが子供たちに人気だったという。
2021年の新語・流行語トップ10に入った「親ガチャ」のもとともいえるカプセル玩具販売マシンは、グループ会社「ペニイ」が全国に約3万台を展開するもので、ショッピングモールの遊休スペース向けなどへの引き合いが強い。さらには、21年7月に発売した液晶画面の中のキャラクターと直接触れ合っているかのように遊べる新触感液晶玩具「ぷにるんず」が好評だったように、新たな玩具作りへの挑戦も続けている。
タカラトミーの海外売上高比率は2割を超える程度。とはいえ、少子化の進む国内でも着実に収益をあげる体質を強化していることに対し、投資家が見直し買いをしているといえそうだ。(ジャーナリスト 済田経夫)