興味のない仕事・やりたくない仕事の中に隠れていることも
Rさんがこの先に役職定年や雇用延長をした際、今までやってきた仕事とガラリと内容が変わる仕事につく可能性もありますよね。
雇用延長をした際、仕事に対する責任が軽くなって「心にポッカリ穴があいたような気持ち」になるという話も聞きます。もともと、興味がない仕事・やりたくない仕事を任される機会も増えていくこともあって、やりがいが見つけられない方も多いのですよね。
しかし、この興味のない仕事・やりたくない仕事って、もともとRさんが知らなかった仕事、これまでやってこなかった仕事である可能性もあります。実際、興味があるかないかなんて、やってみないとわからないことです。「興味ないからやりたくないな」と仕事に取り組むのではなく、まずは目の前のことに集中してやってみてはいかがでしょうか。
私の知り合いに、管理職から技術職に戻り、50代後半から最新のIT技術の勉強をしている方がいます。「いち早く、自ら新しい技術を学んで部署に共有したい」とすごく楽しそうです。管理職の時の責任とは違いますが、別のやりがいを見つけられたんですね。
また、たとえ興味がない仕事であっても、会社からお金をもらって働けるってすごいことだと思います。興味がなくても「できてしまったこと」、好きではないけれど「できてしまったこと」......そこに才能が隠れていることもあります。興味がなかったけれど会社から資格取得のための研修代も出してもらえて、なおかつ資格取得できてしまうってラッキーです。後々、あの時のあの仕事、あの資格が役に立つことも、きっとどこかのタイミングでやってくることもあるでしょう。
今の時代、好きなこと、やりたいことひとつに絞らなくて、全部やればいいと思います。好きなことで稼げなければ、別のできることで補えばいい、と少し軽く考えてみてはいかがでしょうか。