「前川孝雄の『上司力トレーニング』~リモートワークで働きがいある職場を創る」では、リモートワーク下での「支援型マネジメント」について説明してきました。
前回までをおさらいすると、第1のポイント:部下の仕事の「責任の明確化」、第2のポイント:部下の「仕事の具体化」、第3のポイント:上司の「反応の意識化」を取り上げてきました。
リモートワーク下での「支援型マネジメント」の第4のポイントが、「ITツールの習熟化」であることを紹介した《前編》は、各ツールに相応しい役割と利用シーンを概観しました。
《後編》では、《前編》を踏まえて、さらにITツール利用のルール化や、ツール習熟化への心構えを解説していきましょう。
ツール利用のルールを定め、共有する
各ツールの特性に応じた効果的な利用方法の見極めが進んだら、チーム内での具体的な利用ルールに整理しましょう。表はその整理に使えるフォーマット例です。
具体的な会議や報・連・相などの情報内容別に、目的や参加メンバー、どのITツールを利用するかルールを定めます。これをメンバーで共有することで、コミュニケーションロスを防ぐことができ、ツールの有効活用にも役立つのです。
職場で必要な情報交換の内容や特徴、利用できるツール、今後強化したいコミュニケーションの方法など、実状に沿って検討を行い、前向きなルールを定めてください。