個人情報保護法改正で広がるビジネスチャンスとリスク! マンガとクイズで学んでは?

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   「個人の権利利益の保護」「情報活用の強化」「AI・ビッグデータへの対応」などを目的に改正された個人情報保護法が、今年(2022年)4月1日から全面施行される。

   罰則が厳しくなり、個人情報を扱う企業は真剣な対応が求められる。もちろん一方では、情報の活用方法がルール化されるためビジネスチャンスも生まれるだろう。

   そこで、内閣府の個人情報員会は2月9日、改正のポイントをよく知ってもらおうと「マンガで学ぶ個人情報保護法」を、ホームページ上に公開した。参考にしてはいかが。

  • 個人情報の取り扱いが難しくなった(写真はイメージ)
    個人情報の取り扱いが難しくなった(写真はイメージ)
  • 個人情報の取り扱いが難しくなった(写真はイメージ)

AI・ビッグデータをどう活用するか

   改正個人情報保護法には、大きく6つの変更ポイントがある。

(1)本人の請求権の拡大
(2)事業者の責務の追加
(3)事業者の自主的な取り組みの推進
(4)データ利用活用の推進
(5)ペナルティーの強化
(6)外国の事業者など域外適用などの拡充

   個人情報を扱う事業者には、個人データの漏えいなどが発生した場合、個人情報委員会への報告と、本人への通知の義務が新設された。しかも、本人への通知が「努力義務」から「完全義務化」へと変わり、プライバシーポリシーの見直しが必要となる。

「情報の第三者提供」がポイントだが...

   一方、ビジネスチャンスの面では、データの利活用の促進がポイントとなる。なかでも重要なのは「情報の第三者提供」だ。どんな場合に「第三者提供」が許されるのか。また、海外事業者に提供する場合は、どんなルールに従わなければならないか、しっかり確認しておくことが重要になる。

   公開された「マンガで学ぶ個人情報保護法」では、架空の会社を舞台に元気で明るい法務部のエース「宝礼順子」が若い社員たちと一緒に、1つ1つの問題を解決していく。第1話~第6話が個人情報の基本編、第7話~第12話が改正法のポイント編となっている。

マンガで学ぶ個人情報保護法(個人情報委員会公式サイトよりキャプチャー)
マンガで学ぶ個人情報保護法(個人情報委員会公式サイトよりキャプチャー)

   それぞれ、最後にクイズが用意されており、重要点を確認できる。たとえば「情報の第三者提供」では、あらかじめ本人の同意を得るこが原則だが、災害時に人命がかかっている場合は、本人の同意が得られなくても例外的に認められる、とあった。

   また、外国の第三者への提供は、より厳格なルールが科せられること、などが紹介されている=画像1参照。第5話の場合は「個人データを外国の第三者に提供できるのは次のうちどれ?」という問題が出ている=画像2参照。その答えはぜひ、サイトで確認してみてほしい。

(画像1)個人情報の第三者提供とは?(個人情報委員会公式サイトよりキャプチャー)
(画像1)個人情報の第三者提供とは?(個人情報委員会公式サイトよりキャプチャー)
(画像2)クイズ:外国の第三者に提供できるのはどれ?(個人情報委員会公式サイトよりキャプチャー)
(画像2)クイズ:外国の第三者に提供できるのはどれ?(個人情報委員会公式サイトよりキャプチャー)

(福田和郎)

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