コロナ禍で注目を浴びたビジネスモデル。それが「せどり」ではないかと思います。YouTube番組の『中田敦彦のYouTube大学』でも2月5日、2月6日の2回にわたって取り上げられた一冊を今回は紹介します。
「Amazonせどり確実に稼ぐツボ 51」(クラスター長谷川著)ソシム
「せどり」は昔から存在する商慣習
そもそも「せどり」の成り立ちについて、著者の長谷川さんは次のように話します。
「せどり(競取り、背取り)とは、元々、古書店で相場よりも安く売られている本を買い付けてほかの古書店に高く売り、差額で利益を出す商いのことをいいます。江戸時代から存在するビジネスモデルで、今では、オンライン販売が主流のスタイルとなっています。商品も古本だけではなく、DVDやゲーム、おもちゃ、家電など広範囲に及んでいます」(長谷川さん)
「(現在の)販売先は、Amazon、楽天ショップ、Yahoo!ショッピングのようなネット店舗から、ヤフオク、楽天オークション、イーベイといったオークション、スマホアプリの、メルカリ、ラクマなどへ拡大しています」(同)
なかでも比較的ポピュラーなAmazonが稼ぎやすい、と長谷川さんは言います。
「Amazonでは、毎月4000万人以上の人が買い物をするので非常に回転率がいいと言われています。日本人の3人に1人が買い物をしている計算ですから驚異的です。Amazonにはフィフィルメントという、Amazonが商品の保管や注文処理、出荷、配送、決済、返品なども全てやってくれるサービスが存在します」(長谷川さん)
「これは、仕入れ商品をAmazon倉庫に送りさえすれば、あとはお客さまが欲しい商品を勝手に買っていってくれます。そして、2週間ごとに、売れた商品のお金が振り込まれるのを待つだけです。Amazonで買い物をするお客さまは、今すぐに商品が欲しいと思っています。稼ぐには、Amazonを効果的に使わなくてはいけません」(同)