家族の保険加入状況、保険証券の保管場所知ってますか?
家族間で共有しておきたいお金に関わる情報のひとつが、銀行口座とその暗証番号だろう。もっとも、今回のアンケートでは、56.3%が家族のキャッシュカードの暗証番号を「お互い知らない、不明・わからない」と回答していた。
とくに、近年はインターネットバンキングも普及してきた。同調査でインターネットバンキングの利用状況を聞くと、33.0%が「お互い利用している」、31.3%が「どちらかが利用している」などの結果が得られた=図表4参照。また、インターネットバンキングを利用している世帯のうち、「あなたと配偶者・同居人がネットバンキングのログインIDやパスワードをお互いに知っていますか」との質問には、じつに70.7%が「知らない・不明・わからない」という結果だった=図表5参照。
これらの結果に対して、同社では
「インターネットバンキングは、通帳やキャッシュカードがない場合が多いため、口座情報の詳細を家族に伝えておかなければ、万が一のときにどの金融機関にどれだけのお金があるのかわからず、口座自体が放置されてしまうケースも考えられます。思わぬアクシデントや損失を防ぐためにも、インターネットバンキングの情報は家族間できちんと共有しておいたほうが得策といえるでしょう」
と説明している。
ちなみに、保険に関する調査では、自分名義の保険については保険会社名や共済名を把握している人は67.9%だったのに対し、家族名義の場合は保険会社・共済名を把握している人は44.4%と、差が見られた。また、保険証券の保管場所を把握しているかについても聞くと、やはり自分名義よりも家族名義のほうは少ない傾向がみられた。
同社では、
「保険は本来、事故や病気、死亡といった不測の事態が起きた際に、家族や自分を守るために必要となるもの。いざというときには、本人だけでなく、その家族も契約内容や保険証券の保管場所を把握していなければ、保険金の請求漏れなどにより補償を受けられないケースも考えられます」
と指摘。収入、資産、保険、ID・パスワード......。万が一に備えて、家族間での情報共有はなによりも大切だ。
なお、調査は2021年12月、全国の30代~50代の男女1000名(男女500名ずつ)を対象に、インターネト調査を行なった。