米メタ、好調なはずのフェイスブック、インスタグラムに暗雲? そのワケは......【馬医金満のマネー通信】

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   みなさん、こんにちは。馬医金満です。

   米国のFacebook、現 Meta Platformsの決算について、見てみました。メタの2021年第4四半期決算は、売上高が前年同期比20%増の336億7000万ドル。純利益は8%減の102億8500万ドル、1株当たり利益は3.67ドルでした。アナリストは売上高を334億ドル、1株当たり利益を3.84ドルと予想していたので、アナリスト予想を上回りました。

   しかし、来期の予想利益はアナリストのコンセンサスを下回りました。

  • 米メタは激しい競争にさらされている(画像は、メタのホームページより)
    米メタは激しい競争にさらされている(画像は、メタのホームページより)
  • 米メタは激しい競争にさらされている(画像は、メタのホームページより)

メタ株下落、時価総額で27兆円が吹き飛ぶ!

   来期の予想利益がアナリストのコンセンサスを下回った理由は、他社との競争の激化。特に中国短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」に、傘下のインスタグラムが負けつつあると言われています。

   また、フェイスブックの稼ぎ頭である広告事業でも、米アップルがiPhoneに新たなプライバシー保護規約を導入したことで、企業はターゲティング広告を打ちにくくなり、フェイスブックはその影響をもろに受けた形になります。

   一方で最高経営責任者(CEO)のマーク・ザッカーバーグ氏は、拡張現実(AR)と仮想現実(VR)のメタバース事業に焦点を移し始めています。今回、この部門の業績が初めて開示され、2021年の営業損失は予想の100億ドルを少しばかり上回りました。

   結果として、メタバース事業への過剰投資への疑惑も生じつつあります。

   決算発表前に320ドル前後あった株価は、その後240ドル前後へ、なんと25%も下落したのです。これは時価総額で27兆円も吹き飛ばす、ものすごく衝撃的な結果となりました。

   メタのこうした動向に個人的に感じたことですが、業界トップであっても、ソフト事業のみに注力することは危険であると考えました。メタのように、アップルが方針を変更すると、それに従わざるを得ず、多大な影響を受けるからです。

   マイクロソフトなどが成功例ですが、ソフトとハードをバランスよく保持していることが、リスクの許容度を量るうえでは、一番安心だなと改めて感じました。 では、また!(馬医金満)

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