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卒業アルバム関連は厳しいか...

   小売業界もピンチに陥っている。とくに、かき入れ時の新年度シーズンなどを控え、あてが外れた面もある。

「コロナ次第だが、おそらく入学式、卒業式を中心としたセレモニーのウェア、お祝いや祝い返しのギフトといった関連の需要、そして新生活、旅行、外出などに関連した買い物は低迷するとみられ、厳しい動きになる」(北陸・百貨店)
「大豆や油の価格が高騰し、値上げのニュースがどう響いていくか。ガソリンも高値を維持しているので、野菜全般の仕入価格も高くなり、価格転嫁せざるを得ない状況だ」(東海・スーパー)
「来客数が平日の夕方から夜にかけて大きく落ち込んでいる。前倒しで売り尽くしセールを行っているが、効果が出ていない」(近畿・家電量販店)
スーパーも厳しさが見てとれる(写真はイメージ)
スーパーも厳しさが見てとれる(写真はイメージ)

   イベントを当て込んでいたさまざまな業界の悩みも深刻だ。

「第6波の影響でイベント関連の印刷物が中止になり、急激に動きがストップしている」(南関東・印刷産業)
「折り込みチラシが年明けから減ってきている」(東海・新聞販売店)
「また自粛ムードになれば、感染拡大が収束しない限り、よくなることはない(甲信越・ボウリング場)
「年度末の学校行事の撮影や、卒業アルバム関連の動きは悪くなることが予想される」(南関東・映像制作)
「会議が次々とキャンセルになっているため、仕事が減っている」(東北・アウトソーシング企業)

   最後に、街の個人事業主の嘆きの声を紹介したい。

「テレワークが増加して、コピー出力の需要は減少している」(近畿・コピーサービス業)
「予約のキャンセルが相次ぎ、お店がガラガラの状態である。特に、当店に多い高齢のお客は、感染を恐れてかなり外出を控えている」(近畿・美容室)

   なんといっても美容院は、お客と美容師さんのお喋りが憩いの場なのだが、それがままならない状況もあるようだ。

(福田和郎)

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