「持ち家」購入済みが約7割
現在の住まいの形態を聞くと、半分以上の53.6%が「戸建ての持ち家」に住んでいる。そして、「マンション等の集合住宅」(持ち家)に住んでいる世帯も14.4%だ。今回の調査結果を見る限り、戸建とマンションの持ち家率を合計すると、約7割が持ち家を購入済みなのだ。したがって、これではローンの支払いなどで、なかなか貯蓄を増やす余裕は生まれないだろうと思われる=図表3参照。
一方、「賃貸住宅」に住んでいる世帯も26.1%いた。「実家」(3.4%)や「社宅など」(2.3%)に住み、住居費にそれほど苦労しないですむ世帯は5.7%だけだった。
もう1つ、若いママ・パパ世代が背負う出費は「保険」である。家族の保険について聞いてみると、6割以上の人が「夫婦ともに生命保険」に加入、4割以上の人が「夫婦ともに医療保険に加入」している。また、持ち家率の高さと関係する「住居に関する保険」(火災保険・地震保険など)も加入率が6割近くに達している=図表4参照。
さらに、「子どもの学費保険」(積み立て)に加入している世帯も4割を超え、子育て世帯ならではの保険選びをしていることもわかった。教育費の貯め方について聞くと、1位は「学資保険」で43.1%、2位が「貯金」で42.4%だった。
かなり多くの世帯が、余裕があれば「貯金」に回す分を、積立式の学資保険を使って子どもが必要な年齢まで、計画的に教育費をつくっていることがわかる。
ちなみに、「どんな目的でお金を貯めていますか?」という問いでは、「子どもの教育資金」(65.6%)が、「自分たちの老後資金」(53.6%)や「趣味や娯楽のため」(29.8%)を抑えてトップに立った。ママ・パパたちはわが子のために、毎日必死にやりくりをしているようだ。
調査は、2021年12月15日~2022年1月5日まで、HugKumメールマガジンによるインターネットのアンケートで行われた。全国47都道府県に住む0歳?小学6年生までの子どもを持つママ・パパから818人の有効回答を得た。