毎月の保育園費、小学校の学費、塾の授業料、子どもの入院費、さらにPTA会費、そしてママ友とのお茶代...。
子育てが始まると、考えもしなかったような出費や、将来の不安が出てくるものだ。そのためにはいくら貯金が必要なのか――。子育て情報を発信する小学館のWebメディア「HugKum」(はぐくむ)が2022年1月24日、「【緊急調査】子育て世代のお金事情 年収や貯蓄、食費はいくら?教育費や保険はどうしてる?」を発表した。
よそのお宅のマネー事情が、よくも悪くも参考になりそうだ。しかし、なかには「貯金ゼロ」というケースも多いようで、一体どういうこと?!
貯金額の激しい二極化が進む
まずは夫婦共働きを含む「世帯年収」から。最も多かったのは「500万円以上~600万円未満」で、回答者の15.7%が該当した。ついで「400万円~500万円未満」(14.6%)、「600万円~700万円未満」(11.4%)と続き、「400万円~700万円未満」の間に全体の約4割が集中していることがわかる=図表1参照。
一方、今回の調査で「1000万円以上」の高所得世帯は、「1000万円~1500万円未満」(8.1%)、「1500万円以上」(1.8%)となり、全体の9.9%いた。その逆に「300万円未満」の世帯も11.1%いた。
続いて貯蓄額を見ていくと、意外な結果が明らかになった。最も多かったのが「100万円~200万円未満」で21.5%。「よその家庭の貯蓄、思ったより少ないな」と安心するか、「けっこう多いな。うちも頑張らないと」と気を引き締める気持ちになるか、微妙な金額かもしれない。
ところが2位をみると、「1000万円以上」で17.6%もいた。約5世帯に1世帯といってもいい割合だ。そして3位には、驚くことに「貯蓄はない」(ゼロ円)が14.4%もいたのだ。この貯蓄額の激しい二極化=図表2参照。その理由とは? これは、引き続き「住宅購入」や「保険の加入」の状況を調べた結果から、想像がつきそうだ。