「街のからあげ屋さん」空前のブーム! コロナ後の淘汰心配...生き残る秘訣は?

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冷蔵庫とフライヤーがあれば、すぐ開業できる

   J‐CASTニュース会社ウォッチ編集部では、なぜ「街のからあげ屋さん」がブームになっているのか、もっと詳しく知るために調査を担当した東京商工リサーチ情報部の小川愛佳さんに話を聞いた。

「からあげ屋さん」といえば屋台でも人気(写真はイメージ)
「からあげ屋さん」といえば屋台でも人気(写真はイメージ)

――今、これほどブームになる一番の理由はなんでしょうか。

小川愛佳さん「出店にコストがほとんどかからないことです。狭い場所でも冷蔵庫と鶏肉を揚げるフライヤーがあれば、すぐに参入できます。とくに難しい料理方法や技術が必要なわけでもなく、人件費もあまりかかりません。もともと飲食店をやっていた人からすれば、テイクアウトやデリバリーをしてもらうだけですから、手慣れた仕事になります。
また、飲食店を続けて店内でお客に定食料理などを提供する一方、片手間にからあげを作り、道路側の窓からテイクアウトで提供すれば、『街のからあげ屋さん』としても営業することもできます。むしろ、そういうかたちが多いでしょう」

――しかし、ひとくちに「からあげ」と言っても、塩味やしょうゆ味、ポン酢ダレ、マヨネーズ、タルタルソース、ねぎソースなど、味のバリエーションは無限大ですよ。味つけに工夫しないと、お客が来ないのではないでしょうか。

小川さん「そのこともあって、フランチャイズに入るところが増えています。大手チェーン店の傘下に入れば味つけが同じですから、出店しやすくなります。味つけ以外は、鶏肉の調達など自由にさせてもらうところが多いです」
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